八坂川(やさかがわ)は、大分県杵築市を流れ、伊予灘の守江湾に注ぐ二級水系の本流です。この川は、国東半島南部に位置し、杵築市と速見郡日出町、宇佐市の境界付近にある鹿鳴越連山の鳥屋岳に源を発します。八坂川は、豊の国名水15選に選ばれた名水としても知られています。中下流域には平地が広がり、農地として利用されています。河口近くには杵築城があり、その周辺には城下町が発達しています。また、八坂川の河口に広がる守江湾一帯は干潮時に広大な干潟となり、カブトガニやアオギスなどの希少種が生息しています。このため、守江湾及び八坂川の河口部は「日本の重要湿地500」に選定されています。